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平尾功二

ロシアの小売


 ロシアの物価というのは、やはり体感的にやや高いという印象でした。私がペテルブルグについた頃は、ちょうど1ルーブルが1.55円ぐらいだったのですが、トランプ大統領になってからロシアとの関係改善が意識されたためか、1ルーブル2円ぐらいまで円安になりました。

 かつて、1ルーブル、3円、4円の時代があったのでその頃から比べるとかなりの円高となります。

 1ルーブル1.55円の時は、だいたいのものは日本より少し安く感じたのですが、2円になると日本より高く感じました。画像の店舗は、ネフスキー大通沿いにあるロシアの100円均一ショップで、全て58ルーブルでです。なんでもない栓抜きなどが街中で280ルーブルぐらいで売られているのが、ここでは58ルーブル(116円)で売られています。絵本、食器類、お香などのアロマ、文房具、お土産類が販売されていますが、日本の百円均一ショップと比較すると、品数・品質はそれなりでした。このお店を見つけるまでは百円均一ショップがあると流行るかもしれないと思っていましたが、お客の入りはそれほど多くもなかったです。ショッピングセンターガレリアの近くにもあり、チェーン店のような感じでした。

 意外だったのは、ペテルブルグにはコンビニが非常にたくさんありました。店舗によっては24時間営業で、ДЕКСИなどのロシア資本の食料品チェーン店や個人の食料小売店がいたるところにありました。フルーツや魚、肉、卵からスナック、洗剤にいたるまでの品揃えでとても便利です。

 これらの様子を見ると、サービス面では日本のコンビニははるかに優位にありますが、すでにロシア資本が各社相当数展開していることを踏まえると、なかなか競争は激しいようです。但し、概ね店員のサービスは高いレベルにあるとは言えず、小銭を支払う際に大声で「一ルーブル50コペイカ!」と怒鳴りつけるようにいわれたこともあり、当然ですが、トイレも常設していません。

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