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平尾功二

ペテルブルグ近郊に住む元日本兵


留学中、インターネットのニュースでレニングラード州に在住の元日本兵、タナカアキオさん(89)の日本への望郷の念を伝える記事を読みました。

http://www.spb.aif.ru/society/people/posledniy_samuray_v_lenoblasti_zhivyot_yaponec_-_uchastnik_vtoroy_mirovoy

https://jp.sputniknews.com/opinion/201704283583765/

記事によると、タナカさんは江別出身で(Эбецという記載)、父親は札幌と江別に旅館を二軒経営し、妹がいたとのことです。もともと血気盛んだったことから陸軍に入り、軍曹として狙撃兵の任務についていました。シベリア抑留後、日本に帰国しないという決断をします。その理由はよくわかりませんがいろいろなことがあったのだろうと推察されます。

結局、1960年代にソ連国籍を取得し、その時、パスポートの担当官から「アキオという名前はよく分からない。」といわれ、ピョートルという名前になりました。

当時、交際していたロシア人女性の縁でレニングラード州に来ることになったそうです。

1970年代にペテルブルグの日本総領事館で身の上話をすると、日本総領事館から日本へ照会がなされ、父親はすでに他界し、妹からは連絡がなかったとのことでした。

タナカアキオさんについては日本でも報道されたようですが、その後、どのようになったのかはわかりません。

私はほんの1年弱ペテルブルグに住んでいただけですが、それでも最後のほうは日本に帰りたいなという気持ちになっていましたので、タナカさんが帰国出来ればいいなと思いました。


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