日本に戻り、訴訟・交渉などの通常業務が始まって、なかなかロシア法の原稿の推敲が進んでおりませんが、ある程度まで仕上がっておりますのでもう少しで掲載できるかと思います。
一応、ロシア語の勉強も続けなければならないのですが、気力と時間が取れないので工夫していこうと思います。
日本ではなかなかロシア映画が放映されることはないので馴染みが薄いかもしれませんが、最近は内容、映像ともに優れた作品が多くなってきているように思います。但し、不条理モノも一定程度あり、見たことを後悔するほどの後味の悪さを残す作品もあります(それが狙いなのでしょうが。)
今回紹介する映画は、「большой」(バリショイ)です。
ある複雑な家庭に育ったユーリャが、ロシアのバレエ・アカデミーに入り、バレリーナとして成長していく過程が映されています。
この映画の中では、ユーリャ役の子役とバレリーナを指導する元名バレリーナ役のアリサ・フレインドリヒが生と老を対照的に好演しています。
このアリサ・フレインドリヒという女優がパワフルなロシアのおばちゃんを演じたかと思えば、認知症を時々発症してみたりと、かなり幅広い演技がみられます。
ロシアではとても有名な女優で、日本では現在の樹木希林のようなかんじでしょうか。
https://ru.wikipedia.org/wiki/Фрейндлих,_Алиса_Бруновна
このおばあさんがユーリャを目にかけ、「お前がバリショイの舞台に立つ時は、このイヤリングをするんだよ。」とアンティークのイヤリングをユーリャにこっそりあげるのですが、それを認知症で忘れ、「イヤリングがない!」と騒いでしまい、ユーリャが退学させられそうになったりします。
いろいろな困難をへて、ユーリャは、バリショイ・バレエの舞台に立つことができるのか、というのがテーマです。
日本語版がでるかどうかはわかりませんが、かなり良い内容でした。